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天に代わりて不義を討つ

歴史修正主義に反対します。難しいことをやさしく、わかっていると思うことを深く追求して書きます。議論を通じ、対話を通じて真実を求めます。

各国に慰安婦制度があった?(1)

サンケイ新聞の極右記者、阿比留瑠比というものが、このような記事を書いている。 

それを読むとまったく空疎で根も葉もないデマだということがわかる。 

反論を投稿しようかと思ったが、loginが面倒なのでこの日記に書く。 

世界各国にもあった慰安婦・慰安所

> (1)ソ連 

> 世界難民問題研究会協会のドイツ課長であるライヒリンク博士によれば、ソ連赤軍がベルリンまで侵攻してくる間に、190万人の女性が強姦されたという。そのうち140万人は旧ドイツ東部領など、50万人は後のソ連占領地域において強姦されたとされる。ライヒリンク博士は、強姦の結果として生まれた子供の数をつかむことは不可能だとしつつ、その数を29万2000人と推定している。数値の相当性の問題はおくとしても、こうした戦場の現実が「慰安所」の存在を要求するのである。 

  

ソ連軍指揮官は首都ベルリンを落としたらドイツ女性はやりたい放題だ、などと言って戦意を高揚させた結果、強姦が頻発したあとは急に態度を変えて強姦した兵をみせしめの銃殺に処したようです。 

日本軍は首都南京陥落後に多数の強姦事件を起こしましたが、強姦の罪だけで捕らえられたり刑を執行された例はありません。 

  

> (2)アメリカ 
> アメリカ軍が日本に進駐したとき、最初の1か月、それも神奈川県下だけで2900件の強姦事件が発生した。7年の占領期間中には2536件の殺人と3万件の強姦事件を起こした。事態を憂慮したGHQは、ついに東京都に慰安所の設置を要求した。これはうわさや誇張ではなくれっきとした事実である。

  

 アメリカ軍は現地の売春施設などを利用したことはありますが、自らが設置主体となったことはありません。この点は日本軍とはっきり違います。アメリカ軍の関与の目的は性病予防のためのものです。

 

>GHQは、ついに東京都に慰安所の設置を要求した。

 

このような事実はありません。

日本は敗戦のわずか3日後にRAAの設立を決定しました。アメリカ軍はまだ進駐もしていないのに、どうして慰安所の設置を要求できますか。アメリカ軍は国内からの突き上げと性病の蔓延に配慮して1946年1月にはRAAに行くことを禁止しました。本ブログの次のコンテンツでもそれを説明しています。

 

 

> (3)フランス

> フランス軍は45年4月21日にシュツッツガルトを占領した。福祉・保険関係の責任者になったガウブ教授はこう報告している。「女性住民はこの災難に十分な準備がなく、多くの場所で強姦事件が何百件となく起こった。60歳以上の女性も16歳以下の少女もこれを逃れることはできなかった」。

 

フランス軍兵士が強姦したとのことですが、軍が強制した慰安婦、軍が管理した慰安婦施設の問題とはなんら関係ありませんね。ソ連の項もそうでしたが。ちなみに強姦を多数引き起こしたのはフランス植民地軍、たとえばセネガル兵などのようですね。多数の強姦事件を起こすのは、ナチス・ドイツ、ソ連などのような全体主義国家あるいはアフリカ、ソ連のような民主主義の発展が遅れた国家であるという事実がありますね。

 

>(4)ドイツ

>ソ連に侵攻したドイツ軍は、ソ連ではスターリンが売春を禁じていたので、慰安所を新設せざるを得ず、慰安婦はしばしば強制徴用された。ドイツ本国への強制労働を拒否した若い女性は、代わりに慰安所で働かされた。ユダヤ人も同様であった。

 >ノルウェー、デンマーク、ベルギー、オランダ、フランスではドイツ兵の子供が約20万人生まれたといわれる。

  

ナチス・ドイツは国防軍が軍中央の命令で500ヶ所に及ぶ軍専用売春宿(慰安所)を設立したと言われます。東部戦線では占領地域の女性に強制労働か慰安婦施設行きかを迫ったのは事実です。ファシズム国家のやることは西も東も似ています。

ドイツ兵の子どもが20万人とのことですが、慰安婦に妊娠は不要なので、避妊・中絶がされるのが普通で慰安婦の問題とは別のことです。

  

> (5)韓国
> ベトナム戦争に参加した韓国軍は、現地の慰安婦を米軍同様に利用し、ベトナム人との混血児がたくさん生まれている。そして韓国では、第2次大戦後も長期にわたり、米軍専用の売春施設が存在し、これを国家が管理していた。 

 

韓国が朝鮮戦争時に慰安婦施設を作ったのは事実です。これは日本軍に倣ったものです。ただし、米軍は慰安施設を拒否し、使用を禁じました。ベトナム戦争参戦時にも慰安婦施設を作ろうとしたようですが、これは米国の反対によって実現していません。ベトナムにおいて風俗施設に働く女性との間に、ライダイハンと呼ばれるこどもが多数生まれたことが問題になりましたが、これは韓国軍兵士の現地妻の子が大多数で慰安婦・強姦は少数でしょう。